作業服を扱うWORKMAN Plusなどの既存店961店、作業服を扱わない新業態のWorkman Colorsとその前身の#ワークマン女子店102店の合計1063店を展開する株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)は社内の不文律として避けてきた法人フランチャイズ(FC)と同一フランチャイジーによる複数店運営を本年9月から解禁します。法人FCは今年2月にリブランドして成功しているWorkman Colors店で、売上150億円以上の中型/大型モール建屋内の店舗から始めます。なお、法人FCの資格は他のFC店を複数運営した経験があるか、モール内店舗の複数の運営代行の経験があることです。
現在、WORKMAN Colorsは以下の4件の法人FCによるモール出店が決まっています
開店予定 | 入居モール | 売上目標 | FC運営会社 |
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25/10/3 | ダイナシティ小田原 | 3.1億円 | 株式会社スタイルエージェント |
25/10/31 | フォレオ大津一里山 | 2.9億円 | 株式会社スタイルエージェント |
26/3月末 | イオンモール津田沼 | 3.3億円 | 株式会社SI |
26/4月 | イオンモール神戸北 | 3.7億円 | 株式会社スタイルエージェント |
なお、上記FC運営会社は2社とも当社の直営モール店の運営代行の経験があります。
#ワークマン女子店をリブランドしたWorkman Colors店は女性客を維持しつつ男性客が2倍に増えたため、絶好調です。本年2月から6月までにWORKMAN Colors店を一挙に24店を新規出店しました。立地/出店地域別のWorkman Colors/#ワークマン女子店の店舗数は下記です:
立地 | 出店地域 | 運営 | 24年末 | 25/6月末 | 25/11月末 |
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1) 大型モール建物内 | 都市部 | 直営 (運営代行起用) | 40 | 43 | 43 |
2) 路面店 (独立建屋) | 地方中心 | 個人 FC | 38 | 59 | 75 |
計 | 78店 | 102店 | 118店 |
ただ、このペースで出店を続けると、路面店と地方に偏りが発生します。
今後もWorkman Colors店を年間40店程度出店する予定ですが、以下の課題があります:
- 地方の路面出店は順調に進んでいるが、都市部近郊では路面出店の用地が少なく需要をカバーできない
人口の少ない地方で個人のFC採用が難しくなっているので、年40店達成には法人FCが不可欠 - 直営の大型モール出店は売上4億円が目標だが300億円超の大型モールへの出店余地が限られてきた
- 売上目標を2.5億円強にすると全国270カ所の売上150億円超の中型以上のモールに80店出店できる
将来Workman Colors店の業態を強化して、2.5億円の売上を維持しつつモールの規模を100億円まで下げれば、更に120店の出店が可能
Workman Colors/#ワークマン女子店の製品政策は当社既存店との競合回避のためベーシック衣料にシフトして専売化を進めています。女性衣料はベーシック衣料で業界での地位を既に確立しましたが、Workman Colors店への改名を機に今春から男性ベーシック衣料にも参入しました。業界最大手とも競合しましたが、主力新製品の機能性もある「快適普段着」シリーズは定価を最大手の半額以下にしたため大盛況で、追加発注をして販売量を2倍に引き上げました。
今回の男性ベーシック衣料への参入により、Workman Colors/#ワークマン女子店のテイストが男女共にベーシックに統一されました。当社が得意な派手系の機能性アウトドアやアクティブウェアは一部の作業客が仕事でも着るため、主に作業服を扱う既存店で販売します。また、落ち着いた色合いのベーシック衣料は地方より都市部の方が高評価であることが分かりました。そこでWorkman Colors店の地方と路面への集中出店方針を修正します。2.5億円強の売上が見込める都市部近郊の中型/大型モール店への法人FCによる出店を開始します。
Workman Colors店は毎年40店を出店しますが、個人FCによる地方中心の路面店は当初の40店/年から下方修正して20~25店/年にします。一方、法人FCによる都市近郊の中大型モール内店は15~20店/年に増やします。Workman Colors/#ワークマン女子店の売上目標は路面店が2.0億円、モール店が2.5~3.7億円です。法人FCが年20店になると、当初計画した売上に年間20億円が上乗せされて経営効率が改善されます。なお、法人FCは約10社を募集して、各社には毎年2店舗を出店して頂きます。
参考情報1) 当社がこれまで不文律として法人FCを避けてきた理由
- 個人の起業を支援したいとの思い
・意欲の高い個人が独立して、ゆとりの「家族経営」で高収入(平均1300万円超)を得て貰いたい
・個人FCとの直接契約により、お客様との距離を少しでも近くしたいとの願い - ワークマンの経営を「家業」にして欲しいとの思い
・個人が独立して豊かな暮らしを実現、それを家業にして近くに住む子供に引き継ぐことが理想
・実際にFCの約半数が子供や子供の配偶者が経営を継承している(本部承認が必要) - 家族で仕事を分担して仲良く一緒に働いて貰いたいとの思い
・FC店はご夫婦や家族の仲が良いほど好業績なので、FC面接時はご夫婦の仲の良さも評価している
・ご夫婦や家族が一緒に働けることが一番の加盟動機になっているFCも多い - 人手不足による個人FC募集の限界
・現在Workman Colors店は毎年40店舗を出店できるが、経営を担う個人FCが40人も集まらない
・特にWorkman Colors店の重点出店地域としていた人口5万〜10万人の過疎地では募集が難しい - 中型以上モールからの出店要請の声が非常に高い(顧客ニーズがある証拠)
・大型モール出店は直営で売上目標が4億円以上なので、出店先が限られてきた
・出店要請を以前断った80カ所の中大型モールでも売上2.5億円強は取れるので、法人FCには魅力 - 中大型モール内のWorkman Colors店の売上目標2.5億円強は大きすぎて、個人や家族の経営が難しい
・忙しすぎるとキレイな売場の維持ができなくなり、お客様離れにつながる - 経験上、当社個人FCの売上が2億円を超えると家族中心の経営が難しくなる
家族の仲の良さよりも、組織力や経営力の方が重要になる - モール内店舗は繁閑の差が大きい
複数のFC運営を行っている法人は人員のやり繰りが容易 - 150億円超規模のモールでは店休日がないので、ゆとりの家族経営には適していない
当社路面FCでは年間22日の店休日があるが、中大型モールでは勝手に22日も休めない
一定規模の法人FCならば正月やお盆でも人員のやり繰りができる - モールの定借契約は6年が多く、家族経営で子供に引き継げる保証がない(路面店は25年の定借)
参考情報2) 当社が法人FCを解禁するに至った理由
参考情報3) 150億円超規模の中大型モール建屋内店舗は個人FC経営に適さない理由:
<ワークマンの概要>
社名 | 株式会社ワークマン |
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住所 | 東京本部:東京都台東区東上野 4-8-1 関東信越本部:群馬県伊勢崎市柴町 1732 |
業種 | フランチャイズシステムで、作業服、作業用品およびアウトドア・スポーツウエアを販売する専門店チェーン |
店舗数 | 1063店舗(2025年6月30日現在) ワークマン 283店舗 WORKMAN Pro 10店舗 WORKMAN Plus 649店舗 WORKMAN PlusII 19店舗 #ワークマン女子 70店舗※2 Workman Colors 32店舗 ※2 作業服を扱わない商業施設建屋内のWORKMAN Plus11店を含む |
上場 | 東証スタンダード(7564) |
業績
(単位:百万円)
チェーン全店売上 | 当期純利益 | |
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19年3月期 | 93,039 | 9,809 |
20年3月期 | 122,044 | 13,369 |
21年3月期 | 146,653 | 17,039 |
22年3月期 | 156,597 | 18,303 |
23年3月期 | 169,856 | 16,656 |
24年3月期 | 175,250 | 15,986 |
本件に関するお問い合わせ先
広報部 林 知幸 03-3847-7760 t_hayashi@workman.co.jp
広報部 伊藤 磨耶 03-3847-7760 m_itou@workman.co.jp