ワークマンは好業績を背景にPB品の2%消費増税分の価格を据え置きます
作業服・作業用品とアウトドアウェアのフランチャイズ小売店を全国に843店展開する株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)は10月からの2%の消費増税分の価格を据え置き(実質2%の値下げ)ます。WORKMAN Plus店は現在31店舗ですが、9月からは既存店の売場をアウトドアなどの一般客向けとプロ客向けに分ける「売場分離改装」を行った新タイプのWORKMAN Plus店の出店を加速します。
ワークマンの業績はWORKMAN Plusの出店効果により一般客が急増した既存店が好調で、20年3月期第1四半期の売上は前年比で133.1%に増加しました。好業績を背景に全売上の50%を占めるPB品は2%の消費増税分の価格を据え置きます。実質2%の値下げ分は売上の拡大で吸収します。なお、ベンダーからの仕入れ製品は2%の消費増税分の価格改定を行います。
ワークマンは値引き販売をしないため、お客様は価格への信頼感があります。PB品は平均5年間継続販売するため、季節品を翌年に持ち越しても定価で販売できます。季節品は海外工場の生産ピークを避けて閑散期に製造することで、他社にない低価格を実現しています。このため、値札を見ないで購入されるお客様が多くなっています。税別価格を表示して「安く見せる」必要がないので、10月からは値札の価格表示を「税込価格」に一本化します。
ワークマンの売上原価率はこれまでは63%でしたが、消費増税分を呑み込むことにより約64%になります。作業服業界ではワークマンの新製品に対する追随は多少ありますが、アウトドアウェア市場では当社に対抗する製品は殆ど出ていません。売上が急増する中、本部や店舗業務のIT化とムダ取りを更に進め、将来は売上原価率を65%にして利益の一部をお客様へ還元していきます。アパレルやアウトドアウェア業界での原価率65%は非常に高い「参入障壁」となる見込みです。
ワークマンの既存店相模原淵野辺店(神奈川県)と浦和下大久保店(埼玉県)では売場を一般客とプロ客向けに分けてマネキンを導入する部分改装(他の内装と外装は未着手)を行い、7月26日にWORKMAN Plusとしてリニューアルオープンしました。お客様からは目的買いの製品が見つけやすくなったと評判が良く、売上的にも内外装の全面改装店と同じ効果が出ています。今後は首都圏を中心とする既存店90店舗で分離改装を先に進めて、看板の付け替え・臨時駐車場やガードマン確保などができ次第、順次WORKMAN Plus店としてリニューアルオープンしていきます。
分離改装したフランチャイズの2店舗は営業中の好業績店で、全面改修のために長い間休めないため、先ずは売場だけを分離改装しました。今後は時間をかけて、内外装を改修していきます。これによりWORKMAN Plus店は ①一般客専用のモール店 ②一般客とプロ客向けの複合店の路面新店 ③同じく複合店の全面改装店 ④複合店の「売場分離改装」店の4タイプとなり、新たに④の分離改装型ができたことによりPlus店の出店が加速されます。
一般客専用のWORKMAN Plus店に就きましては、今後下記の大型モールに出店します。
9月13日(金) | トレッサ横浜店 | 12日(木)に内覧会開催 |
---|---|---|
10月3日(木) | ららぽーと沼津 | |
10月下旬 | テラスモール松戸 | |
20年3月 | 大阪大型ショッピングセンター | (出店交渉中) |
モール店は「プロ客向け」の店というこれまでのワークマンのイメージを一変させる「広告塔」的な役割で、全国に10ヶ所出店します。アウトドアやスポーツウェアでのブランド・イメージを高めて、一般客と女性客を既存店やPlus路面店に送客する効果が出ています。
WORKMAN Plus路面店とモールの今期中間期末と今期末までの出店目標数は下記です。
19年9月末累計 | 20年3月末累計 | |
---|---|---|
① WORKMAN Plus大型モール店 | 5 | 8 |
② WORKMAN Plus路面新店 | 18 | 42 |
③ WORKMAN Plus全面改装店 | 15 | 27 |
④ WORKMAN Plus売場分離改装店 | 30 | 90 |
計 | 68店 | 167店 |
新タイプの「売場分離改装」店が増えるため、20年3月期末のPlus店舗数は従来計画の77店舗から167店舗に増加します。ワークマンは秋冬PB季節品を昨年の2.7倍の300億円生産しましたが、消費増税分の価格据え置きとPlus店の出店強化により、売り切っていく予定です。
以上
WORKMAN Plusの店舗タイプ別出店計画
別紙) WORKMAN Plus 店舗タイプ別出店計画.pdf
WORKMAN Plus路面新店/既存店全面改装店イメージ
<ワークマンの概要>
社名 | 株式会社ワークマン | ||
---|---|---|---|
住所 | 東京本部:東京都台東区東上野4-8-1 関東信越本部:群馬県伊勢崎市柴町1732 |
||
業種 | 作業服、作業用品、アウトドア・スポーツ・レインウェアを販売する専門店フランチャイズチェーンの運営 | ||
店舗数 | 843店舗(2019年7月31日現在)内、WORKMAN Plus店は31店舗 | ||
グループ | ワークマンは年商8,800億円のベイシアグループのべイシア、カインズと並ぶ中核メンバーです | ||
上場 | ジャスダック(7564) |
業績
(単位:百万円)
チェーン全店売上 | 当期純利益 | |
---|---|---|
15年3月期 | 69,185 | 5,876 |
16年3月期 | 71,465 | 6,233 |
17年3月期 | 74,291 | 7,142 |
18年3月期 | 79,703 | 7,844 |
19年3月期 | 93,039 | 9,809 |
20年3月期(予測) | 103,500 | 10,889 |
本件に関するお問い合わせ先
営業企画部 加藤 良介 03-3847-7760 (携帯電話 080-2186-8764) r_kato@workman.co.jp
営業企画部 林 知幸 03-3847-7760 (携帯電話 080-2186-8793) t_hayashi@workman.co.jp