2020.01.27お知らせ

ワークマンが「店舗在庫」による「店舗受け取り」通販を開始

3月16日にネット通販専業に対抗するための次世代Click & Collect新物販サイトをオープン。店舗受け取り通販に特化していくため、2月末で宅配主体の楽天でのネット通販を終了します

 作業服・作業用品とアウトドアウェアのフランチャイズ小売店を全国に857店展開する株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)は全店舗がワークマン・ブームで好調ですが、3月16日に「店舗在庫」による「店舗受け取り」通販の次世代Click & Collect型(オムニチャンネル)の新サイトをオープンして、構造的にネット通販専業に勝てる体制を築きます。
 
 ワークマンが店舗受け取り通販を本格化する理由は、全売上の5割を占めるPB製品ラインが強化されたからです。アウトドアウェアと作業服共に、ネット大手に「定価」で負けないPBが揃いました。作業服PBには10年間の供給保証も付けて、参入障壁を高めました。ネット最大手の規模の経済による宅配コストの優位にも、宅配コストのかからない「店舗在庫の店舗受け取り」で対抗します。受け取り拠点の強化のため、都心や唯一の空白県である宮崎県にも出店する予定です。

当社がClick & Collect(店舗受け取り通販)に重点をシフトする背景は
1) 全リアル店舗が好調で出店条件が緩和され、今後10年で更に400店の新規出店が可能
2) 現状でもネット通販のお客様の67%が店舗受け取りを選択している(店舗受け取りに誘導)
3) ネット専業に配送コストでも負けないためには、全国の店舗網のメリットを活用すべき
 店舗在庫の店舗受け取りならば、配送コストと時間でネット通販大手に負けない(特に自社宅配化を進めるAmazonに対して、宅急便利用の直送では勝ち目がない)
4) 世界的に一定の条件下でClick & Collectが優位になっている例が増えている
 国土が狭く店舗の多い英国でBootsやMarks & Spencerは店舗受け取り比率が7割以上(英国では宅配の信頼性が低いこともあるが、日本は宅配コストの高騰が問題)
 店舗密度が高くリアル店舗が強い香港ではネット販売自体が未発展
 
今回、多額な投資を行って開発したネット通販の新システムの狙いと特徴は
・店舗受け取りでご来店されたお客様は高い確率で固定客化するため、メリットが大きい
 店舗受け取り以外で、自発的にご来店されたプロ客の9割が月1回、一般客の7割が年2~4回ご購入される固定客になっているため
・ネット販売のご注文の約7割は店舗に在庫がある
・店舗に在庫がある場合は最短3時間で店舗受け取りが可能
・店舗在庫がない製品は、本部から店舗へ毎日行くチャーター便に載せる(追加コストなし)
・受け取り店舗のない地域へは直送になるが、最短では「当日配送」が可能になる
・受け取り店舗で試着とサイズ変更が可能になる
・人気製品は新サイトで先行予約が可能になる
・店舗在庫をお客様に公開するため、お急ぎの場合は直接店舗に行ってご購入も可能
 加盟店への人気製品在庫の電話問合せが減少して、加盟店の負担を軽減できる

新サイトで注文

 新サイトには作業服用としてブラザーの刺繍機と連動した「ネーム入れ」機能があり、お客様が入力した文字をサイト上で刺繍ミシン用データに変換して名入れができます。企業・団体・サークルなどで使うユニフォーム・チームウェア用のTシャツ・ポロシャツ・ジャンパーへのロゴ刺繍もサイト上から申し込めます。

Click & Collectの受け取り拠点としては全国での店舗数がまだ不足していますので、今後は
① 都心ターミナル駅周辺の商業施設への出店を検討する
② 空白県(宮崎県)と出店密度の低い県(鹿児島県・大分県、長崎県)の早期解消
③ 最近の年間新規出店は25店前後だったが、来期からは出店目標を40店/年に引き上げる

 これに合わせて、2月末で当社ネット通販の2割を占めてきた楽天経由での販売を停止します。楽天は集客力とネットサイト運営のノウハウがあり、当社がネット販売を順調に立ち上げられたのも楽天のお蔭でした。楽天サイトではユーザー直送のみでしたが、今後はClick & Collectにシフトするため、楽天からの撤退を決めました。但し、楽天経由の販売の9割以上が自社PB製品でしたので、大半のお客様は当社の新ネット販売サイトに移って頂けると見込んでいます。

 Click & Collect新サイトでの初年度の売上目標は30億円です。内、8割以上が店舗受け取りとなり、フランチャイズ加盟店の売上になります。ネット販売は従来通りのペースで今後も毎年売上を倍増していく予定です。

以上

<ワークマンの概要>

社名 株式会社ワークマン
住所 東京本部:東京都台東区東上野4-8-1
関東信越本部:群馬県伊勢崎市柴町1732
業種 作業服、作業用品、アウトドア・スポーツ・レインウェアを販売する専門店フランチャイズチェーンの運営
店舗数 854店舗(2019年10月29日現在) 内、WORKMAN Plus店は138店舗
グループ ワークマンは年商8,900億円のベイシアグループのべイシア、カインズと並ぶ中核メンバーです
上場 ジャスダック(7564)

業績

(単位:百万円)

チェーン全店売上 当期純利益
15年3月期 69,185 5,876
16年3月期 71,465 6,233
17年3月期 74,291 7,142
18年3月期 79,703 7,844
19年3月期 93,039 9,809
20年3月期(予測) 103,500 10,889

本件に関するお問い合わせ先

営業企画部 加藤 良介 03-3847-7760 (携帯電話 080-2186-8764) r_kato@workman.co.jp
営業企画部 林 知幸 03-3847-7760 (携帯電話 080-2186-8793) t_hayashi@workman.co.jp