ワークマン368店、WORKMAN Pro10店、WORKMAN Plus 568店、#ワークマン女子64店※1とWORKMAN PlusⅡ8店の計1018店を展開する株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)は本年9月から#ワークマン女子店の出店攻勢をかけます。来年5月までの9ヶ月間で主力の路面女子店を27店、大型ショッピングモール内女子店を3店、計30店を出店します。
※ショッピングセンター内のWORKMAN Plus12店舗を含みます
出店攻勢により#ワークマン女子店(以下女子店)は来年5月末には96店舗(作業服を扱わない大型モール内のWORKMAN Plus12店を含む)になります。出店増加による需要拡大を先取りして、女子店の現在の専売PB比率18%を9月には30%に拡大します。女子店は時流に乗って盛況ですが、ブームによる勢いを維持するのは容易ではありません。継続的な商品力の強化や品揃えの見直しにより、売場の魅力を更に高めることが必要です。
女子店にご来店された男性客の定着を促進するため、9月から男性用専売製品を30アイテム投入して男性売場の15%を専売PBにします。各アイテムが平均3色で4サイズになりますので、製品種類(SKU)は360種になります。専売製品はトレンド性が強くて個性的なため、男性売場の鮮度は高まります。これにより、ワークマンやWORKMAN Plusの当社既存店への男性客の流出を防止します。
家族や女性だけで買い物をする場合は、女子店の方が女性/男性/Kids向けが揃っていて便利です。ただ、男性客にとっては既存店の方が女子店よりも品揃えが豊富です。例えばスタイリッシュ作業服のカーゴパンツやスラックスは一般客にも好評で、製品の選択肢が広がります。既存店は女子店の2倍のパンツの品揃えがあり、店舗数も女子店の10倍以上あって便利です。女子店は男性向け専売製品もなく魅力不足でした。
女子店では売上の半分を女性用製品が占めます。現在の女性用専売PB比率25%を9月には35%まで引き上げます。今後は、女性/男性/Kids用に加えて鞄や帽子などの専売製品を更に増やして、女子店全体の専売製品比率を2年間で6割に高めます。専売品比率が高まると競合する既存店と差別化が進んで、女子店の大量出店による既存店への負の影響を緩和できます。
女子店は20年の第1号店の開店以来、まだ3年9ヶ月しか経っていません。ダントツに強い作業服と作業用品を扱わない一般客専用の新業態を創るのは当社にとって簡単ではありません。女子店は大人気なのは確かですが、何を強みにするかと品揃えをどうするかの業態の基本は発展途上で固まっていません。ワークマンやWORKMAN Plusの既存業態店は仮説と検証による40年以上の改善の積み重ねで、業態の完成度が少し高まっています。
女子店の業態を確立するために、現状では下記の3点の課題があります:
①男性客が女子店から当社既存店に流出する傾向もあり売上の前年比割れが起きやすい
- 現状:
男性客は男性向けの品揃えが多い当社既存店をより好む傾向がある女子店の出店攻勢が進行すると、新規出店した遠隔地からのお客様が減る傾向がある - 事例:
デニムのスタイリッシュ作業服は一般客向けのライダーズジャケットにもなるので、作業服を扱う既存店は男性向けの選択肢が女子店より多い(アイテム数が多すぎると選びにくいので販売不振になる) - 競合:
業界最大手と2位企業は業態毎に全く異なる製品を販売しているので参考になる
②来店頻度を高める消耗品などのヒット製品がまだ少ない
- 現状:当社既存店には作業用品の軍手や作業靴などの購入頻度の高い消耗品があるが、女子店ではまだ消耗品の大ヒット製品がない
③一般客向けの高機能製品は人気があるが買い替え頻度は高くない
- 現状:
一般客は高機能製品を毎日は着ない(作業服は毎日着る)ので、数年は使い続ける - 事例:
レインスーツは一般客に好評だが、一度購入されると使用頻度が低いので長持ちする 作業客向けのレインスーツは使用頻度が高く、作業による損耗もあるので買い替え需要が多い - 競合:
低頻度販売の製品は回転率が悪いので、多めに利幅を確保している
当社は上記の女子店の課題の解消策として、以下の施策を実行します。
なお、当社は一度決めた基本方針は多少時間がかかっても、できるまでやり抜きます:
- 女子店の専売製品比率を6割まで高めて当社他業態店と差別化する
先ずは、本年秋に女子店の男性製品の15%を専売製品にする
女性、男性とKids用製品を毎年増やして、女子店全体の専売製品比率を2年間で6割にする - 来店頻度を高める製品の投入
1) 購入頻度が高い消耗品の「肌着」の販売比率を3年後に全売上の2割まで引き上げる
今春から投入したPBクール肌着は他社と同等性能で2マーク以上の価格差があるため販売は
好調
来店頻度が高まる肌着は女子店の戦略製品として、秋冬物は売場をさらに広げて勝負に出る
中国大手素材メーカーとも当社専用の独自素材を共同開発して、機能と価格でダントツ優位を築く
3年後には肌着と靴下を女子店の全売上の2割にして、お客様の来店頻度を格段に高める2) トレンドを取り入れる「短納期生産品」の拡大
流行を確認してから発注して1〜2ヶ月で女子店に入荷する短納期生産品の販売は絶好調
短納期品の数量は少なめだが、当社の量産品と同じ低価格を実現しているので人気がある
本年春夏から始めた男性用短納期生産品も入荷即完売状態が続いている
短納期のトレンド品の成功で売場鮮度が高くなり、お客様の来店頻度も多少高まっている
24年秋冬物短納期品は女性と男性用を併せて40アイテムまで拡大、今後は更に増加させる - 世の中に無い新機能素材を毎年開発して、搭載新製品の投入で買い替え需要を高める
新素材とその搭載新製品を毎年登場させて、高機能製品の買い替えニーズを創出する
事例:本年秋は衣料のこれまでの常識を覆す新素材が登場、8アイテムの搭載製品を一挙に投入する
外部の過酷環境を全遮断した「無感覚」素材は秋冬新製品発表会の目玉製品(後日リリース予定)
当社は上記3点のチャレンジにより、女子店の鮮度と来店頻度を高めて既存比割れを防止します。今後の出店攻勢(店舗数が増えるとデータが十分取れて改善しやすい)と3〜4年の試行錯誤で、#ワークマン女子店を着実に成長していく業態にします。
◆女子店専売の24年秋冬男性製品の一例
女子店の男性製品の15%、30アイテムを投入!
◆購入頻度の高い消耗品の「肌着」の販売比率を3年後に全売上の2割まで引き上げ
2月に投入した機能性PBインナー「シン・呼吸」®するインナーシリーズは計画比3倍で推移
◆トレンドを取り入れる「短納期製品」 春夏物は約1カ月で計画数がほぼ完売!
24年秋冬シーズンは男性、女性合わせて40アイテムまで拡大
<ワークマンの概要>
社名 | 株式会社ワークマン |
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住所 | 東京本部:東京都台東区東上野 4-8-1 関東信越本部:群馬県伊勢崎市柴町 1732 |
業種 | フランチャイズシステムで、作業服、作業用品およびアウトドア・スポーツウエアを販売する専門店チェーン |
店舗数 | 1018店舗(2024年5月31日現在) ワークマン 368店舗 WORKMAN Pro 10店舗 WORKMAN Plus 568店舗 WORKMAN PlusII 8店舗 #ワークマン女子 64店舗※2 ※2 ショッピングセンターのWORKMAN Plusも含みます |
上場 | 東証スタンダード(7564) |
業績
(単位:百万円)
チェーン全店売上 | 当期純利益 | |
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19年3月期 | 93,039 | 9,809 |
20年3月期 | 122,044 | 13,369 |
21年3月期 | 146,653 | 17,039 |
22年3月期 | 156,597 | 18,303 |
23年3月期 | 169,856 | 16,656 |
24年3月期 | 175,250 | 15,986 |
取材に関するお問い合わせ先
広報部 松重 尚志 03-3847-7760 n_matushige@workman.co.jp
広報部 伊藤 磨耶 03-3847-7760 m_itou@workman.co.jp