―いきなりですが、ダンブドライバーを仕事に選んだのはどうしてですか？古澤「そもそも家業が代々ダンプのドライバーをやっていたんです。じいちゃんが始めて、父親は二代目、今度弟が継ぐと三代目ですね。それで私も運転免許を取るときに、家業を手伝うかもしれないからマニュアルで取っておいてと親から言われたんです。自分としては手伝うつもりはなかったんですけどね」―とはいえ、女性のダンプドライバーが少ない中で、抵抗なく業界に入れましたか？古澤「実は、うちのお母さんも、おばあちゃんもダンプドライバーなんです。みんなパンチパーマで（笑）。だから大丈夫でした」―そうなんですね！ダンプドライバーとして、女性ならではの悩みや辛かったこととかはありますか？古澤「朝起きるのが苦手だったことですね。女の人って低血圧の人が多いじゃないですか。それが原因かどうかわかりませんけれど。ダンプドライバーって、めちゃくちゃ朝が早くて午前3時半には家を出るから、それがすごくしんどくて。遅刻するたびに家族だからこそ従業員よりも厳しく叱られるんです。従業員の人たちは、私が保育園の頃からずっと同じおじちゃんばっかりだから、みんなやさしくしてくれました。逆に父親と母親は甘えを許してくれなくて厳しかったですね」―では、女性だからとかそういう苦労をした経験はなかったんですね。古澤「私はなかったですね。母親の時代は『女のくせに』みたいな感じで差別的な嫌味を言われたことがあったみたいですけれど。今は時代も変わっていて、私たちの世代は働きやすいです。昔に比べたらバスや電車でも女性の運転手をよく見かけるようになりましたからね」―ダンプドライバーのどんなところにやりがいを感じていますか？古澤「やりがいとは違いますけど、メリットとして女性はまだまだ珍しいからか覚えてもらえるんです。たまに指名で仕事を依頼されたりもします。実際は、自分が調子に乗ってしまうので、指名はうけてないんですけど（笑）。あと、頼みやすいのか、新規の仕事を振ってくれることも多いですね。うちの父親とか昔の人は喋り方とかもぶっきらぼうで怒っているように見られるんです。その点私みたいな女性は話しやすいのかもしれません」山下 「今はTikTok、InstagramなどのSNSが情報発信のメインになっていて、視聴者の方々や職人さんとの繋がり方がだいぶ変わってきたと思います。画像や文章だけではなくて、今は動画がメインなので、その人の雰囲気や人となりが伝わり易くなりましたね。製品に対する意見や要望もダイレクトに交流できるし、SNSを活用した仕事を通じて独立もしやすくなったと思います。動画を通すとイメージがダイレクトに伝わるので、古澤さんや僕たちもそうですが実際に会ってみても初めてという感じがしないですね」―たしかに動画を通して知っていたイメージそのままですね。ところで、タレント業との両立で大変だったことはありますか？古澤「最初は本当に大変でした。まとめて休みを取らなければいけなかったりすることもあるので、みんなに協力してもらえる環境だからこそやってこられたと思います。家族や従業員の人たちもみんな応援してくれました。あと、芸能の仕事をしていると本業のダンプドライバーをしていないと思われたりもします。注目される分、アンチコメントも見かけるようになったり、精神的に辛かった時期もありました」山下 「僕はマイナスな評価やコメントをもらったとしても、あまり気にならなくなりました。そうした方々は、ある意味僕らに対してエネルギーを使ってくれているんです。本当のアンチというのは、何もしない人たちです。古澤さんが何しようが、僕が何しようが、まったく興味がないからどうでもいいという人たち。そうではなくてマイナスでもしつこく反応してくれる人は、もはやファンです。そう考えたらありがたい存在に思えてきますよ。古澤さんの目的がはっきりしていれば、気にならなくなってきますよ。それよりも自分を支えてくれるファンの声に集中するべきですよ」―古澤さんは、これからどんな自分になっていきたいですか？古澤「本当は自分でダンプの仕事をやっていきたかったけれど、弟が後を継ぐのを邪魔したくないし、芸能とはまったく異なる業界でも働くパワフルな女性です。がいや楽しさについて深掘り。ワークマンアンバサダー山下幸一さんも交え、ざっくばらんに彼女の魅力に迫ってみました。初対面の人ともすぐに打ち解ける人懐っこさも魅力の古澤さん。現場の雰囲気も一瞬で明るくしてしまうことも人気のポイントだ。古澤未来/ダンプ運転手実家が土建業を営む現役の12tダンプの運転手。埼玉県のガテン系一家で生まれ育った天然おバカキャラが人気を博し、「逃走中」や「踊るさんま御殿」「ヒルナンデス!!」などに出演。2019年には「バチェラー・シーズン3」に出演し『ダンプ乗り乙女』として注目を集めた。インスタグラム @miku_furusawa150で働く女性のリアルって！？
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